夜空のクレパス

思い出のこの場所で未来を止めた
あの日と同じ風 同じ匂い
1つずつ 1つずつ ページ捲るように
歩き出す街並み 遠い声

この地球でひとりぼっちだった 君に出会うまでは

鮮やかな空 手をのばして
ほら 人知れず儚く綻ぶ花
もう泣かないで 僕が守ってあげると言って
泣いてくれた その温もり

君となら飛べそうで 両手広げた
恐いくらい何も恐くなくて
ひとつだけ ひとつだけ約束したんだ
口付けと指切り 通り雨

幸せを絵に描いてみたくて 夜空のクレパスで

涙色なら シアンに染めて
今 ほほ撫でる風はきっとマゼンダ
そう 君が全て染め上げてくれたんだ
それなのに どうして?

鮮やかな空 今は遠く
只 人知れず儚く綻ぶだけ
もう泣かないで僕が守ってあげると言った
君がもう いないよ
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