きみに、なりたい

光に両手を広げる真似をしてた
鳥は空高く影を落として消えた

きみの涙のかなしい理由を
もしも救えるのなら
青空なんて飛べなくてもいいよ

こだまするように
愛を確かめても
きみになれない
だからただ笑ってみせたんだ

水は冷たくて街は透明で
風は孤独を知るように肌を切った

いつも心をうまくひらけず
きみを傷つけてても
許して欲しいそばにいて欲しいよ

こころ叫ぶように
この手を伸ばしても
きみに届かない
乱暴なほど無邪気に泣いて呼んでいた

こだまするように
愛を確かめても
きみになれない
だからただ笑ってみせたんだ
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