ふるさと

朝からよくクッチャべるカラス達に起こされて
捻くれた一日からのスタート
期待はしてない したってどうせ変わらない
欲を言えばきりがないし疲れちゃうだけだし
月 火 水 木 金 土 日
三日前の月曜が昨日の事のように思い出す
思い出すのはいつも故郷のサビたブランコ
必死に必死にこいだ夢中で
小さな泥だらけのスニーカーで
走り回ってた気が済むまで
喉が乾けば公園の蛇口ひねって
春夏秋冬過ぎ行く今も明日も明後日もやなさっても
背中押してくれた故郷の声
思い出す都会の中でひとりで

So
今週は田舎に帰ろう なんとなく帰ろう
帰る理由はなんだっていい
ただいまって言える相手がそこには居て
おかえりっていつも待ってくれてる
あの人や、家族や、あいつらに会って
都会での自慢話をしよう

まだ焦る事はないって
昔教えてくれた大人たちの意見に
何言われても出す答えはNo
もっと信じてよボクの事って
親の愛情怒鳴って返した
シコリ残したまま家飛び出してた
行き先は東京
あこがれと期待抱いたまま上京した
でも周りのスピードについてけない
まわりの大人達は答えない
自分で自分の限界を知った
人が見てない所で今日もしゃがんだ
久しぶりに送ったメール 地元のあいつらに
俺こんなんでいいのか?
すぐ送り返してきた返事
そんなんじゃダセーの一言だった
涙が溢れ出した

今週は田舎に帰ろう なんとなく帰ろう
帰る理由はなんだっていい
離れてみて気付いた
感謝しきれないって
今までは近すぎて見えなくて
ありがとなんて言い慣れてないし
なんか照れくさくて
この臆病な都会の空で悩んでる事さえバカらしくて
またせわしない都会に飲み込まれてるフリをしたいだけ
怠けてボヤけた視界なら
手伝ってもらえばちゃんと見えるから
このまま逃げたら格好つかねえって

目をつぶればいつだって
思い出せる景色あの町の匂い
モノクロに映る記憶のページ
たどって行けば俺も始まりは赤ん坊で
親戚のおっちゃんにおばちゃん元気ですか?
近所の口うるせーおっちゃん
俺がまだ小さい頃沢山の大人が抱いてくれたと聞きました
夏には花火 近所でお祭り
神輿かついだらおきまりのハッピ
神社裏で火遊び 夜遊び
俺はこの町から沢山学んでた
人が困ってたら助けろ
見てみぬフリする大人にはなるな
俺の大好きだったばあちゃんが昔、そう教えてくれた

近くにありすぎて飽きてた物も
離れてみたら急に欲しくなった
『また来年もこの街に会いにくるよ』
なにも感じなかったはずなのに
なくなった途端に気付き焦って
『未練たらしく叫ぶ ありがとな故郷』

今週は田舎にかえろう なんとなく帰ろう
帰る理由はなんだっていいから
ただいまって言える相手がそこには居て
おかえりっていつも待ってくれてる
あの人や、家族や、あいつらに会って
都会での自慢話をしよう
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