うるむ瞳

待てど来ぬ夜の 切なさは
夢に別れの 月夜鳥
薄い情けが 身に染みて
帰りともない 恋の路

心じらせば ままならぬ
恋に嵐の 思案舟
思い惑うて 呼ぶ声に
沈むうれいを 何としよう

思えば悲しい 待ち人の
いとしい面影 街灯り
うるむ瞳が またたいて
まねく涙を 誰が知ろ ああ
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