口笛の彼方に

口笛は幼き頃の 我が心の友よ
夕焼けに腰かけて ひとり青春(ゆめ)を手繰(たぐ)れば
熱き胸 思うまま 風に遊ばせ
茜雲 追いかける 遠き日の旅人よ
嗚呼 生きることが いま見えてきても
淋しさを肩に 宿しても
人生まだ秋半(なか)ば いまもいまも いまも少年のままで

口笛の細き音色(ねいろ)は 我が心の歌よ
谺(こだま)する追憶(おもいで)に 時の早さ知るけど
淡き恋 人しれず 秋桜(はな)をゆらせて
草枕 目を閉じる 遠き日の旅人よ
嗚呼 生きることが いま見えてきても
切なさを懐(むね)に かかえても
人生まだ秋半ば いまもいまも いまも少年のままで

嗚呼 生きることが いま見えてきても
淋しさを肩に 宿しても
人生まだ秋半ば いまもいまも いまも少年のままで
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