浪花の恋女房

雨の露地裏 水かけ不動
両手を合わせる やせた指
浮世の七坂 二人で引いた
夫婦(めおと)屋台の 人生ごよみ
俺の自慢さ その笑顔
おまえは浪花の 浪花の恋女房

[台詞]
笑顔千両の おまえのためや…
辛抱がまんの 花咲かそうな

どこか似ている 三吉小春
貧乏所帯(びんぼうじょたい)の 四畳半
着たきり雀が 身を寄せ合って
夫婦善哉 八百八橋
命重ねる いじらしさ
おまえは浪花の 浪花の恋女房

[台詞]
おまえのおかげや
雨つゆ凌(しの)いで 生きて来れたんも
ほんま おおきにな!

いつも見守る 通天閣が
合縁奇縁の 夢あかり
七転八起(ななころやおき)で 世渡り下手が
夫婦だるまの 人生語り
枯れて落ちても 二人づれ
おまえは浪花の 浪花の恋女房
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