白い椿の唄

雪もかがやけ 青春の
花は涙の おくりもの
風にさびしく 泣き濡れし
哀れ乙女の 白つばき

宵の酒場に 咲く花は
燃えてほのぼの 誰を待つ
長きまつ毛の 横顔も
夢にやつれし 白つばき

呼べど返らぬ 面影は
消えて遙かな 山の上
月に捧げて ひとり泣く
あわれ涙の 白つばき
×