ぬくもりの射し示す方へ

さらさらと流れてく時間に溜まる苛立ち
吐き出す術も知らず一人もがき続けてた
目に見えるモノばかり信じてきたのに
使い古した希望捨てきれずにいた

思わず漏れた溜息
忙しく行き交う人々の喧噪に埋もれた
繰り返す単調な毎日に飲まれて
もうどれくらい足踏みしてるんだろう

さらさらと流れてく時間に溜まる苛立ち
吐き出す術も知らず一人もがき続けてた
目に見えるモノばかり信じてきたのに
使い古した希望捨てきれずにいた

決して大きくないこの手は
いつも繰り返し求めて持ちきれずに零した
手に入れたモノには目もくれずに
落としたモノばかり探して俯いてばかり

難しく忙しくした時間に焦っては
ホントにたくさんのものを見落としてきた現在
もっともめいた理由つけて遠ざけたあの恋を
ほら今もまだどこかに探している

終わりに向かって生まれた理由がわからずに
薄暗い部屋で膝を抱えて過ごしてた
それでもすました顔して待ってた
まだ見ぬ明日に色褪せた夢重ねて

クシャクシャになった夢・希望
きっと握りしめてる
ボロボロの手で誰もが

「まっすぐに歩いてるはずなのに」
なんて独り言こぼして登った
太陽の照りつける長い坂道
息を切らした僕の横を駆けて行く人に
心から「がんばれ」って言えなかった

眩いヒカリに何度も手を伸ばした日から
息を整えて踏み出すキッカケ探してた
目を凝らすほどに眩む未来なら
目を閉じぬくもりの射し示す方へ

さあ 歩いていこう
ゆっくりでいいよ
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