シキサイの種

不意に海が見たくなるのは独りになれる場所が欲しいから
通り過ぎた街の上には輝きの足りない星

例えば君との想い出をすぐに形ある物に変えようとするのは
永遠を願い まばたく その間に
消えてしまいそうだから

きっと10年後の未来はまだ
確かな物では無いかもしれない
今描いたまま一つずつ
約束を重ねていこう

足りない物を埋める様に
求め続けた君の手には
持ち切れない程の蕾が
咲く頃を待っていた

確かな形で示して欲しくて
不確かな物に変えようとしていた
永遠はすぐに花咲き散るから
儚い夢の様で

飛べない鳥を見つけた夜
誰かに似ている様な気がした

10年後の未来もまだ
運命だと感じれたら Ah
君が開けたこの穴を
埋められるのは君だけだろ?

足りないよ
そんなんじゃ嫌だよ
思い通りにはいかないけど
例え答えが一つだけだとしたら
当たり前だろ?此処に居るよ

きっと十年後の未来もまだ
変わらず二人で歩いて行こうよ
シキサイの種は今も未だ
咲く頃を待ち続けてるから
×