風のささやき

どうして心が今もざわめくのか
水に投げた石の波紋のよう
宇宙のメリーゴーラウンド
そしてカーニヴァルバルーン
陽射しを求めるひまわりのよう
無情の時を針が刻んでも
おまえは風になり回し続ける
心の中のこの風車

この手の中絡んだ糸のよう
風のハープ揺らす切ない歌
北の海に踊るカモメのよう
陽射しを求めるひまわりのよう
無情の時を針が刻んでも
おまえは風になり回し続ける
心の中のこの風車

泉のほとりでおまえがあの日
ささやいた言葉 あれは幻
二人の足跡 砂に消え果て
夏は去り 夢覚めてただ一人
残されて聞く雨 虚しい音

口ずさむ人もなく消える歌
枯葉の色も空も黄昏も
ものみなおまえのあの髪の色

無情の時を針が刻んでも
おまえは季節の風の姿で 回し続ける
心の中のこの風車
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