境界線

海が見えます ここから奇麗な海が見えます
昨日の揉(も)め事いつかのいざこざの遠眼鏡で

ずっと沖の貨物船まで 向こうの工場の煙まで
全てを霞ませて 全てを見透かして
僕のため息は大きな雲になった

境界線を超える時僕は鳥にでもなるんだろう
そこは誰にも邪魔されない『自由』と『優しさ』の世界
境界線を追い越す時それは多分きっと 新しい朝の訪れ

何が見えますか? そこから一体何が見えますか?
時計のカラクリ創られた幸せの裏側から

そう思いたくはない気持ち 澱(よど)んだ川のその流れなら
全てを飲み込んで 全てをかき消して
やがて少年は大きな夢を見た

境界線は今はまだ遠くぼんやりと霞んでる
そこは誰にも気付かれないこの道の分岐点の向こう
境界線を追い越す時それは多分きっと 新しい僕との出逢い

境界線を超える時僕は鳥にでもなるんだろう
そこは誰にも邪魔されない『自由』と『優しさ』の世界
境界線を追い越す時それは多分きっと 新しい朝の訪れ
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