あんた

これで何度目の 冬を過ごしたんかな
あんたがもたもた してるからやで

こっちは一人でも 上手いことやってるから
全然心配してくれなくても ええねんで

夢を追うあんたの背中 見飽きたはずやのに 嫌いになれへんよ

あんたがおれへんから 何食べても味ないし
あんたがおれへんから 楽しないし
あんたがおれへんから 独り言も多なるし
なんやかんやいうて あんたが 好きなんよ

こう見えても こっちではあたし 結構モテるねんで
ぼやぼやしてたら 他の男に取られんで

こんなに想っているのに わかり合えへんのは なんでやろ

あんたがおれへんから めちゃくちゃ不安になるし
あんたがおれへんから 笑えへんし
あんたがおれへんから あほみたいに泣けるし
どうしょうもない事 あたしも わかってるんよ

あんたがおれへんのに どこにもおれへんのに
手もつながれへんのに 抱きしめられへんのに
あかんたれで一人じゃ  上手に歩かれへんし
あんたの代わりなんか どこにも いてへんのよ

あんたがおれへんから 何食べても味ないし
あんたがおれへんから 夜がすごく長いし
あんたがおれへんから 冬はもっと寒いし
なんやかんやいうて あんたに 会いたいんよ
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