黎鳴-reimei-

もう、戻れない
あの日々を恋焦がれても
もう、一つだけ
残された道があるとしたら
そう、此処にある
信念(おもい)の炎(ひ)を胸に灯せばいい
浅葱の夕闇に、満ちゆく希望(ひかり)を

黎明の地、三日月
濡れた明星(あけぼし)
時代(とき)が巡っても
心の奥で、呼んでいる

遥か彼方で、鳴り響く声明(こえ)
信じた契(ちぎり)、貫く
永い追憶(ゆめ)の瞬きを
この身に刻んで
明けゆく空に、心向ければ
痛みの本意(いみ)に気付くだろう
色褪せない閃光(かがやき)を
抱いて、?き闇へ
歩き出すよ

そう、哀しみは
幸福(しあわせ)と隣合わせに在る
そう、望むなら
慟哭の涙を拭いたい
そう、虚無(むな)しさの
先にある真実を見つめて
立ち込む闇雲に、惑わされぬように

握りしめた掌
揺れる面影
耳の奥、木霊(こだま)した
声音(こわね)は、変わらぬまま

この胸叩き、この背を押して
何度も立ち上るから
吹き抜ける疾風(はやて)のように
いつも側にいて
笑いかけてた、一人じゃないと
最期まで闘う強さを
忘却(わす)れない、心に誓った
希望の炎(ひ)をずっと
絶やさないよ

桜、舞い散る
刹那、愛を求めて
生命(いのち)震わせ
誰かを想いたい
守りたい、枯れゆく日まで

今始まる、物語へ
何度も咲き誇るため
永い追憶(ゆめ)の瞬きを
追いかけ続ける

遥か彼方で、鳴り響く声明(こえ)
迷い砕き、天を裂く
永い追憶(ゆめ)の瞬きを
この身に刻んでく
明けゆく空に、心向ければ
使命(すべて)の本意(いみ)に気付くだろう
色褪せない閃光(かがやき)を
抱いて、遠き未来(あす)へ
歩き出そう
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