DAIKIRAI-DAISUKI

ネジを巻き過ぎて壊れてしまった大事なオルゴール
抱きかかえたままひとり膝をついた
臆病になったあなたの言葉が床に転がってる
誰も帰っては来ない部屋203

『きみが居ればぼくはもう何も要らないから』
とあの日あんなに言ったのに壊れてもう戻らない

抱きしめてキスして飛び越えて
あなたとならどこへでも行けるんだよ
耳を塞いだあたしをあなたが
抱きしめてくれるだけでよかったのに

茎が伸び過ぎて折れたチューリップみたいな声で鳴く
創作意欲なくしてしまった元自称アーティスト
人生の台本書けなくなった彼の悲しみを
誰も知ることはないでしょうこれからも

『大人になったあなたには必要のないもの』
なんだって言われたってきっとずっと変わらないものが在る

抱きしめてキスして飛び越えて
あなたとならどこへでも行けるんだよ
不安で震える夜にあなたが
隣に居てくれるだけでよかったのに

抱きしめてキスして飛び越えて
心配しないであたしが居るから
約束したじゃないどんな時も
あたしだけはあなたの味方だよって

抱きしめてキスして飛び越えて
あなたとならどこへでも行けたのにな
耳を塞いだあなたをもう一度
抱きしめてあげられる日がきますように
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