白い花

ここには誰もいないようだから
白い花をこの部屋に置いておこう
会いたいとか 笑いたいとか
神様に言ったって 君には会えない

ここには誰もいないようだから
部屋のライトもしばらく消しておいたまま
受話器の向こう聞こえないものがあるとすれば
それは君の声だ

暗闇の中で 眠ってしまったなんて嘘
見えているけど 触っているけど
聞こえているけど 震えてるけど
本音(ココロ)を話せばよかった

揺れる揺れる 白い花の中
君と二人で 唄っていたけど
いつの間にか 一人のはなうた
君とさよならの唄

時計の針も息切れする頃だろう
戻りたくても進むことを止めない
僕はといえば そうだなぁ
君に会いたくて 無理矢理寝てるみたいだ

入り損なった教室の外に
君と僕は立っていたけど 悪くはない
笑い合って 秘密も知って
授業も終わってしまった

永い永い 唯 道の上
君を見つけては 呼んでいたけど
いつの間にか 僕は違う道
君と二人とは違う未来
神さまは僕を照らすだろうか
時計の針も 部屋のライトも
なにかを知ってるみたいだ

どこにも君はいないようだから
白い花には色をつけてあげよう
何色がいいんだい 赤?青?
それとも黄色?って話していたいよなぁ

揺れる揺れる 白い花の中
君と二人で 唄っていたけど
いつの間にか 一人のはなうた
君を好きでした
永い永い まだ道の上
君を見つけては 呼んでみるけど
僕の道は また違う道
じゃあね またね さよなら

さよなら
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