祈り降るなら

この空が永遠(とわ)をたたうなら
あなたを包む風になって
過去を 未来を 吹き抜けたい
終(つい)の安らぎの場所まで

哀しみの血に濡れた大地も
太陽は等しく照らすでしょう
たとえ一瞬の温かさでも
そっと 寄り添うだけ

祈り降るなら 痛み背負い
信じた道を往く あなたの許(もと)へ
過ぎ去りし数多の 色彩(おもい)たちが
それぞれの夢の涯てで どうか笑えますように

穏やかな時間(とき)を重ねても
忘れたくない涙もある
透明な木洩れ陽に抱かれ
今は安らかな眠りを

果てない闇が迫る夜でも
たしかなその鼓動感じてた
ささやかでもいい 支えられたら
ほかに何もいらない

光降る日に 繋いだ手は
強くてあたたかい 約束に似て
慈しむ心の 音色たちが
胸の奥 木霊のように 揺れて響き続けてる

祈り降るなら 痛みを超え
すべての幸(さち)よ今 あなたに注げ
どんな運命でも 受け止めよう
長い旅終えてやっと ここに辿り着いたから
現在(いま)を吹き抜けてく
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