ハルウタ

伝えたくて届けたくて あの日の君へ
いつの日かのサヨナラさえも 胸に仕舞って

空の蒼さに目を細めて何気なく翳した手に
薫る風がそっと横切り季節をまた告げる

口笛をふいに吹いて風向きが変わるように 少しだけ君は涙して
「明日が少し怖いの」と呟いた君の横顔だけを見つめてる

伝えたくて届けたくて あの日の君へ
いつの日かのサヨナラさえも 胸に仕舞って
いつか僕ら大人になる そして出逢える
君とここで約束するよ だから笑顔で だから笑顔で

掴みかけたその掌はひらひらと手を離れて
止まることを知らぬ明日は遠い空へ消える

暗闇の中歩いて手探りの道に見えた一縷(いちる)の光が在ると知る
言葉をあえて探したら「希望」の二文字を僕ら一途に選ぶだろう

離れなくて届かなくて そこにあるのは
いつの日にも二人見上げた 空の蒼さで
あの日僕ら胸に残る夢を描いた
だからここで君に祈るよ いつも笑顔で

僕が君にもらったもの 君が僕に話したこと 数えたら星降る夜が始まる
カタチのない想いを今 君の元へ流せば 約束のその場所へ二人を連れて行く

伝えたくて届けたくて あの日の君へ
いつの日かのサヨナラさえも 胸に仕舞って
いつか僕ら大人になる そして出逢える
君とここで約束するよ だから笑顔で だから笑顔で
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