死桜 [5150 ver.]

淡く目覚めた色
写真立ての中 今も
不意に気付いた窓辺には
ヒラリヒラリ 花びら舞い

吹き抜ける春の風と 煙りの匂い
灰になる君の身体 風に溶けて 空に消えた

ゆらめいて 淡く儚げな優しさ
切なく舞い上がる
行かないで 空に願うは
貴方への この想い舞い散る

何処か遠く 窓を開けて
眠らない月 僕を照らして

ほのかに香る季節 貴方の魂は
今、神の庭に降り

悲しみに暮れた日々と 廻る想い
眠りつく 君の体 灰になって
大地に還る

たゆたうは 悲しき運命
思い出と 愛しさ胸に秘め
会いたいよ 今も咲き誇る想いは
永遠に枯れない

繰り返す 螺旋描く夢の中で
貴方を抱きしめる

思い出す あの日の面影
今も君は微笑んでいた
空の彼方

ゆらめいて 淡く儚げな優しさ
切なく舞い上がる
行かないで 空に願うは
貴方への この想い舞い散る
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