アイリス

ホットレモネード 喉を通るような
胸騒ぎのなか 朝の窓に待っている

日毎傾く 陽射し道にこぼれ
今日も君がドアをたたく

目を閉じるアイリス 背中にくちづけ
たがいに身を寄せ 時を忘れ
しびれるような
きれいな大人の振りして
愛のあと君は 嘘を捨て
帰ってゆく 君の時間へ

街路樹の葉 燃えるように赤く
僕はつのる想い 風にざわつかせてる

君はプラチナはずさないままで
瞳は虚ろに翳る

揺れうごくアイリス 背中にくちづけ
たがいに身を寄せ 時を忘れ
しびれるような
愛してゆけると言えずに
戸惑いのなかに嘘を捨て
帰ってゆく

癒されない渇き もてあます魂
すべてが欲しいと ひとりで君の名呼ぶよ

裸のアイリス 冷たいくちづけ
強く抱きしめて 時を忘れ
夢見たような
愛していたいと呟いて
深い傷のなかに 嘘を捨て
冬空に消えたアイリス
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