足跡

頭に散らばるアイコン 黙々と整理してく
気付けば時計の針は 夜の10時を回っていた
毎日が急ぎ足で 目の前を通り過ぎてゆく
僕はそれをいつもあたふたしながら 追いかけるんだ

こんなにも単純でせわしない
小さなサイクルの中でも
それなりに僕は 見つけているんだ
いくつかの生き甲斐を

僕が残した足跡が今 誰かの心に残るなら
時計回りに流れる日々 少しずつ輝き始めるんだ

目標に届かず挫折 「夢は大きく持て」という
聞き覚えのある言葉を しぼんだ心が
投げ出しそうになるとき

真夜中につけたラジオから
大好きなあの曲が流れてきた
今まで何度も 落ち込んだ僕を
励ましてくれた曲

苦しみや悲しみはいつでも 誰かの優しさで塗り替えられる
そして僕も探し始める 誰かのために出来ることを

騒がしい街や人ごみを なんとなく嫌ってたけど
誰かが残して 僕が残した
足跡がここには溢れてる

迷うことのない道などない 小さなサイクルだけど
迷う度に出会えるものがある

僕が残した足跡が今 誰かの心に残ってるなら
時計回りに流れる日々 少しずつ輝き始めるんだ
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