サクライロ

口笛吹いて浮かぶメロディ
つたない言葉 乗せてみたら
あなたのための歌になった
出せないままでいた手紙を
書き直して読んでるようで
なんか懐かしくなっていた

あの日風の中であなた サクライロに染まりながら
ハラハラ落ちる花びらに包まれ 僕に向かって手を振ってた

忘れられない人よ 若すぎた僕らは
好きだって気持ちだけ それだけでもう
ホントに大事なものを 捜そうとしないで
明日(あす)に迷いながら走ってた

時計をはめてないあなたは
ねえ何時?っていつも僕に
時間を聞く癖があったね
現在(いま)のあなたはどんな顔で
誰に時間聞いてるんだろう?
そんなコトぼんやり思った

若さってヤツは案外 サクラのイロとおんなじで
眩しく鮮やかだけれど儚い だからあんなに綺麗なんだね

忘れられない人よ 今更想うんだ
また逢ってみたいとか そんなんじゃなくて
ただ真っ直ぐに優しく 最後くらいあなたを
抱きしめてみせれば よかったと

どうしようなく未熟なところが似ていた僕らは
同じ悲しみを持っていたはずだった
僕はあなたを もっともっと 愛せたはずだった
忘れられない人よ 若すぎた僕らは
好きだって気持ちだけ それだけでもう
ホントに大事なものを 捜そうとしないで
明日に迷いながら 走ってた
夢にはぐれながら 走ってた
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