Snow flower

瞳の中の景色と共に
耳を澄ませば冬の足音が聞こえてくる
あの日の様に…

木枯らし吹き抜ける並木道
揺れて切なく枯葉舞い落ちる
街中がセピアに染まって

その流れる季節の中
数千の偶然 そう 運命が
きっと君との日々を今
つなぎ合わせてくれた

冷たくかじかんでいた手は
君のぬくもりに包まれて
枯れ果てていた僕の心は
眩しい笑顔に満たされていった

時流れあたりまえになった幸せ
比例してマンネリが居合わせ
北風が吹きつける二人に
僕の胸を突き抜けるぐらいに
君が言った「サヨナラ」は辺りを
涙色に染めた

君を傷付けた数だけ僕の心にも痛みが残って
後悔しても戻れない
ただ時間だけが過ぎていった

降り出した雨はやがて雪に変わり
この街を白く染めてゆく
擦り切れた僕らの刻んだ時間は
降り注ぐ雪に埋もれていった

君とよく来た公園素通り
二人築き上げたStoryが
ふと脳裏に横切るSlowに
気付けば涙こぼれそうに
いつか君と見つけた花は そう、
雪化粧の中咲く氷の結晶
もう一度見たい君と共に
ただ願うだけ

あの日導かれた運命を信じて
君の元へ走り出すよ
解き放つ僕の想い何も言わず
受け止めてくれた

降り注ぐ雪の中に咲く花
見つけに行こう 二人で
この雪の様に溶けてしまわぬように
心に永遠に咲かせよ

木漏れ日が差し込む陽だまりに
新しく命が産声あげる
もうすぐ外は桜咲く頃かな…
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