小さじ一杯のお酒巡る
指の頂上から
レーザービームが生えてきて
真っ黒な目をさらってやる

煙草の匂いに染まる
ぴりぴり痺れる舌から
沢山針が生えてきて
ちっちゃなお耳を刺しちゃうぞ

そしたらさ 世界はさ
黒い斑点で埋まるのさ
とうとう触覚だのみな彼女に
やっと逢える

隠れてないで
こっちに来なさんな
僕のことをすり抜けるなよ
かもめ、かもめ、
お前が見てるのは
羽織ものにくるまった
三十六度のKATAMARI
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