博多ワルツ

一夜の博多で 見染めたあなた
淡い恋とは 知りながら
別れのつらさに 筑前絞り
しめた帯さえ すすり泣く

あなたは今頃 海峡をこえる
呼んで帰らぬ 旅の人
女の嘆きは 面影抱いて
千代の松原 待つばかり

七いろネオンの 中州の街も
ひとり歩けば 君恋し
仲よく並んだ 相合傘の
博多人形に また涙

逢う間は短し 待つ身は長し
なにをくよくよ 柳町
爪弾き淋しい 博多のワルツ
弾けば港が 雨となる
×