伊豆の七島

伊豆の七島 春雨濡らす
けさの出船の 帆を濡らす
泣いてね 泣いて見送る 御神火の
煙りほのぼの 旅の船
ハ どうしょか 椿の花が散る

粋な旅衆に なぞかけられて
娘心の とつおいつ
忍ぶね 忍ぶ月夜の 相模灘
波のうわさが 恥ずかしい
ハ どうしょか 椿の花が散る

下田通いか 八丈行きか
更けて汽笛が 身にしみる
五十ね 五十三里は風便り
ハ どうしょか 椿の花が散る
×