せつなさよりも遠くへ

せつなさよりも遠くへ 何処か連れ去ってくれ
君を見つめた時間だけ 今は涙が零れる

ため息で曇った 窓ガラスに残した“さよなら”
触れるよりも近く感じてた人なのに一番遠く
失って気づいた こんなにも君だけを愛してると
春風は二人の足跡も残さず 強く吹き付ける

せつなさよりも遠くへ 何処か連れ去ってくれ
君を見つめた時間だけ 今は孤独がしみるよ

ありふれた愛の囁きよりも 輝くことだと
若過ぎる胸は信じていた 眼指(まなざ)した空を

後少しで壊れて 全て忘れられるのに
いつも手前で引き止める 理性が無情に思える
愛は手錠じゃなくて 夢を叶える翼と
さりげなくその優しさが 足りない心を変えた

せつなさよりも遠くへ 何処か連れ去ってくれ
君を見つめた時間だけ 今は涙が零れる
やがていつかは今日も 思い出に変わるだろう
君が後悔するくらい 高く空に羽ばたくよ
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