万華鏡

逃げも隠れも出来ないさ 幾重も重なった鏡の迷路で
今君は何を探してるの 自分の姿も居場所も判らない?

眩しさから目を背けて 見たくないモノは見ない癖が付いた
あれこれ理由をつけるのが得意で 知ったような顔で批評するだけ

陰で何を覗いてても はっきり形は見えてこないよ
期待外れは世の常だから予想ばかりしてないで 光へかざして

その胸の中で生まれた不安を鳴らし続けてよ
普通を装って誤摩化す器用な不器用にならないで
逃げてみてもこれっぽっちも変わらない 君はただ万華鏡を覗いてたから

思ってるだけでは進めない 兎と亀のルールは健在
想像力がもてはやされて 頭と心フル稼働シテイル

「生きた証を残したい」猿真似の落書きが蔓延る
陳腐な言葉に操られて 見てみろ 鈍い心が育っているぞ

すぐに安心を求める 他人の鏡になれば予定調和
命の色まで染められたなら 生きる意味や価値も褪せてしまうだろう

その胸の中で起こった争い止めたりしないで
解り合えなくて嫌うのは簡単なこと
生きることに勝敗なんて必要ないでしょう 君が選ぶのはどんな色の万華鏡

その胸の中で生まれた君は何て言ってるの
どんな風に笑って 泣いたり怒ったりするんだろう
素直に生きる事は面倒 楽ではないけど 間違い探しでどうにか歩いていけるよ

始まりも終わりも君の内側にある 幾つもの万華鏡を覗きながら
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