男の忠臣蔵

時は元禄 春弥生
積もる遺恨の 吉良(きら)殿に
もはやこれまで この我慢
松の廊下の 刃傷(にんじょう)に
哀れ浅野(おとこ)の 桜(はな)が散る

殿の無念を 晴らしてと
涙浮かべる 遥泉院(おくがた)に
今宵大事の 討ち入りを
胸に畳んだ 内蔵之助(くらのすけ)
永(なが)の暇(いとま)の 南部坂

江戸は師走の 寒空に
響く山鹿流(やまが)の 陣太鼓
見事本懐(ほんかい) 遂げるため
雪の舞い降る 松坂町
四十七士の 揃い踏み
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