あの日の嘘のつぐないに

北窓ひとつの 小さな部屋で
淋しく暮らして いたんだね
ほんのり うす口紅(べに) 爪噛むくせも
変わっちゃいないよ あの頃と
ああ ああ おまえって
泣かす女だね
許してくれとは 言えないが
陽だまりみたいな 幸せを
あの日の嘘の つぐないに

男の気ままで 放浪(さすらい)ぐらし
小樽に三年 萩二年
ゆきずりの花を 散らせるたびに
心のどこかで 探してた
ああ ああ おまえって
俺のふるさとさ
分かってくれたら 泣かないで
歌ってあげよう 子守唄
あの日の嘘の つぐないに

ああ ああ おまえって
泣かす女だね
信じてくれると 言うのなら
ぬくもり分け合う 人生を
あの日の嘘の つぐないに
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