運命

切り裂かれた
胸に宿る涙の色は
赤く染まり散る花びら

蒼く揺らいだ月明かりの中
震える手握り締め
冷たく光る刃を潜めて
駆け抜けてく 今宵も

求めては争い 人は何想う
哀しみを背負って行き着く場所
探している

罪を抱いて
戦うそれが運命(さだめ)なのなら
暗き道に光照らしたい
奪われて消えてく明日への願い
秘めたる刃を解き放つ

恵まれし者 嘆きに気付かず
汚れた笑みを纏う
光と影が交錯する世の
歪み拭い去れない

引き裂かれた痛み かき消された夢
焼け跡に暮れては行き場なくし
彷徨うだけ

傷を抱いて
争うそれが人間(ひと)の性なら
救いの道探し続けたい
美しき微笑み戻るその日まで
悲しき刃を受け止める

弱き者は日陰の隅に咲く草花か?
見向きもされず消えてゆくのか?

罪を抱いて
戦うそれが運命(さだめ)なのなら
暗き道に光照らしたい
奪われて消えてく明日への願い
取り戻す為に剣を握る
痛む想いを胸に刻んで
秘めたる刃を解き放つ
×