あなたとわたし

めぐり行く景色は 変わって
私たちの見た目も ちょっと
だけど何にも変わらない 女の友情
友達、家族、姉妹、パートナー
そのどれとも少し違う
でもそのどれとも同じ
あなたとわたし

でも本当不思議よね
もう30年以上も前のことなのに 忘れないものね
そっか あのベンチまだあるんだぁ
あそこに座ったときの海風の感じとか匂いとか懐かしいな
ねぇ 坂の上のお店まだあるのかな
えっ 行ったの? 例のシーフードカレー食べた?
ホント 相変わらずなんだ でもさ それより 何より
あの店に初めて行った時のこと覚えてる?
すごーく混んでて並んで待ってる間に 夕暮れになっちゃって
やっと通された席が そう 窓際だった 何が悲しいんだか 女ふたり
綺麗な夕日が 海に沈んでいくの眺めながら カレー食べたよね
お互いに「これがあなたじゃなきゃいいのに~」なんて言いながらも
結構 あのシチュエーション満足してたと思わない? 私たち

めぐり行く景色は 変わって
私たちの見た目も ちょっと
だけど何にも変わらない 女の友情
友達、家族、姉妹、パートナー
そのどれとも少し違う
でもそのどれとも同じ
あなたとわたし

ところでさ 昔ふたりでよく聴いてたあの曲 覚えてる?
最近またリバイバルして 出てきてるみたいなの
この前急に流れてきて 何だか本当にぱーっと昔に引き戻されて
あの頃みたいに 妙に切ない気分になっちゃったわ
あのころもよく あのベンチで聴いていたせいなのか
ふっとあなたが 横にいるような錯覚おこしちゃった
夢がいっぱいで 溢れそうなくせに
そのくせ不安で やりきれなくなってみたり
とにかく本当笑ったり泣いたり 忙しかったよね
心に積もった悩みや想い
家族にも話せないこと あなたには随分聞いてもらったような気がするわ
純粋で 脆くて ホント可愛かったよね あの頃の私たち

めぐり行く景色は 変わって
私たちの見た目も ちょっと
だけど何にも変わらない 女の友情
友達、家族、姉妹、パートナー
そのどれとも少し違う
でもそのどれとも同じ
あなたとわたし

ねぇ考えたら 今 ご主人と一緒にいるんじゃないの?
いいの? ほったらかして こんな長電話してて
そう まあ なんだか 私も今夜は あなたと話していたい気分だけどね
それにしても あなたは 本当えらい あんなに色んなことあったけど
別れずに乗り越えてきたもんね
その結果 そうやって あたしたちの思い出の場所訪ねてるんだもの
まぁ 私はそうはいかなかったけどね
一番私がどん底で悩んでいたあのとき あなた言ってくれたよね?
「一人で背負い込む癖 やめたら?」って
「重い荷物持ってたら まさかの坂 もう登れないわよ」って
あのとき 別れる決心がついたのかもしれない
「あなたの幸せは 私の幸せに関わるのよ
あなたがいい顔してる そのことが私には大事なの」って言ってくれたよね

めぐり行く景色は 変わって
私たちの見た目も ちょっと
だけど何にも変わらない 女の友情
友達、家族、姉妹、パートナー
そのどれとも少し違う
でもそのどれとも同じ
あなたとわたし
あなたとわたし
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