桜ひとひら

桜ひとひら春の終わりを 告げるように散りゆく...

記憶の片隅 今よりも大きく見えてた
あなたの背中も この道に並んだ桜も

あなたに手を引かれ 胸を躍らせたあの日
溢れる笑顔の中で

桜ひとひら春の始まり 小さな肩の上
舞い降りて来てすぐそばにいて その未来照らしてくれたのでしょう
見渡す景色は 何も変わってないけれども
時計の針はただ静かに 記憶を霞める

あなたに似た人の 後ろ姿を目で追い
一人立ち尽くしていた

桜ひとひら夏を待たずに どこまでも遠くへ
そして夜空で永遠に咲く 花となり輝き続けるでしょう

ある晴れた日の朝に あなたが頬にキスした
眩しくて目を閉じたまま 嬉しくて指を握ったんだ

優しい風に包まれながら あなたに守られて
教えてくれた大切なこと 忘れないこの胸にそっと

桜ひとひら季節は巡り 長い冬を越えて
そして夜空で永遠に咲く 花となり輝き続けるでしょう
桜ひとひら...
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