欠陥のディテール

盗品が並べられた コウモリ地下街の隅で
山積みのガラクタに紛れ 僕は売られてた
声を殺し 自我を殺し 扱いやすい素振りで
誰かの目に留まれたなら 此処から抜け出せるだろう

演目は次の場面へ 新の丈を伸ばして
そこから演じ分けたっていい
出来の悪い箇所なんて 羽飾りで隠していよう
古い傷跡を 閉じる様に

ある時 僕は旅の絵描きに酷く気に入られ
寂しい景色の中 置き去りの様、描かれた

演目は次の舞台へ 長い影を伸ばして
そこでは演じる必要もない
出来の悪い箇所さえも 見透かされて描かれていた
古い傷跡も ありのままに

2年程過ぎて 飽きられたモチーフは
使われない風車小屋の脇へと捨てられた

演目は終わりへ向かい 無言の台詞を読み
これもまた悲劇だったと知る
広がった傷口へ 鋭い雨が突き刺さる度
何かが壊れてく
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