イマージュ

夜明け前の透きとおる風
あなたは曲りくねる道を走り去るのよ
追いかけても私は裸足
いばらの枝が髪や胸を傷つけるの

恋はあやふやなイマージュ
心に揺れ動くの

くちびるは今もあなたからの
キスに色づくのに
ああそれはイマージュ イマージュ イマージュ
夢の中の話

茜色の朝焼け雲が
答えの出ない愛を不意に辛くさせるの
出来るならば小鳥になって
痛めた羽が折れるまでもあなた追うわ

恋はあざやかなイマージュ
振られても片想い

指さきが胸に触れただけで
薔薇になれた私
ああそれはイマージュ イマージュ イマージュ
夢に生きた二人

恋は不確かなイマージュ
失われやすいもの

ぬくもりの形だけが残る
朝のベッドの中
ああ恋はイマージュ イマージュ イマージュ
夢が醒めて一人
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