たからもの

「また明日」って言えなくなるけど
すべてをきっと忘れないよ
強く刻んだ最後の季節を
胸に抱いて それぞれの空へ

陽射し注ぐ窓際の席
眺めていたら泣きたくなった
集まってはふざけ合ってた
あの日の僕らがいるようで

放課後の空に描いた 無邪気な夢は はるか遠く

「また明日」って言えなくなるけど
終わりじゃない 始まりなんだ
共に過ごしたなにげない日々が
消えないようにそっと目を閉じた

カレンダーの日付をひとつ
消すようにため息ついてた
言いかけては飲み込む言葉
君の横顔ただ見つめた

つぼみのままでもいいのに 膨らむ想い 胸の奥に

「また明日」って言えるしあわせに
僕らはずっと気づかなかった
不器用だった苦いナミダさえ
いつか笑って思い出せるかな

あぁ、言えるかな 癒えるかな いつの日か
遠い君と同じ空の下で

「また明日」って言えなくなるけど
終わりじゃない 始まりなんだ
共に過ごしたなにげない日々が
たからものに今、変わってゆく

忘れない 忘れない 君の笑顔
さよなら さよなら…
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