ラジオが鳴ってる

ラジオが鳴ってる 一日が始まる
窓を開けたからやっと一人きりじゃない

強い悲しみが君の手を引いて
朝靄の街駆け抜けてゆく

その逃げ足はとても速いので
とうとう僕はその姿を見失った

ラジオが鳴ってる 君の名前を呼ぶ
窓を開けてみても君のいない春

ある晴れた朝 僕のドアを開け
帰ってきたのはボロボロの君

僕は急いでバスタブに湯を張って
君をつっこんでブラシで髪をとかした

思っていたよりも君は手強いんだね
ごめんねのかわりに二人 声をあげて笑った

ラジオが鳴ってる 一日が始まる
僕らが欲しいのは今日にふさわしいミュージック
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