さよなら ありがとう

緩やかに緩やかに めぐり進む季節が
木々を染めてこの場所に 春を告げにくる

少しずつ少しずつ 暖かくなる陽射し
見上げた空 翳す手のひら 柔らかくつつまれる

「あとどれくらい」と目を閉じて 思い浮かべたその顔
いつも通りそっけない瞳は 君のイメージ

さよなら さよなら さよなら
声に出さずに
さよなら さよなら さよなら
何度も繰り返す

ざわめきや笑い声 響くチャイムの音も
いつかきっと淡い色した 想い出に変わるね

いつも上手に話せなくて 目を伏せていた私を
大丈夫だと励ましてくれた 優しい声

さよなら さよなら さよなら
君の背中に
さよなら さよなら さよなら
桜の雨が降る

どんなに小さな出来事も 強く胸に残ってる
貴方がいたから今の私は 笑っていられる

さよなら さよなら さよなら
声に出さずに
さよなら さよなら さよなら
笑顔で手を振るよ

ありがとう ありがとう
振り向く君に
ありがとう ありがとう ありがとう
笑顔で手を振るよ
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