サヨナラレター

空の蒼さに心砕かれ 積み上げたもの 不意に崩れる
音を立てて割れたハートが 僕を赤くした
切り口が染みんのは まだ心が
動くから 生きてるから 「嬉しい」とか忘れてしまったけど

涙に濡れ フラつく足も止まらずに
どこへ行くの あてはないけど
可憐な少女が 僕を見てあざ笑う
その瞳に映るのは僕じゃない

午前零時の鐘の音の後 夜の闇に黄色が溶けて
孤独は僕を蝕んでく 徐々に忍び寄る
音の無い世界で浮かべた文字
写したらその全てを 認めてしまうような気がして

サヨナラレター ありのまま最後まで
心の声 聴かせておくれ
白いノートが 醜い本音で溢れて
色を変えても もっと僕を汚して欲しい

ミノタウロスの月 ユニコーンの虹角
僕が思う美しいものはこの世にはないのさ

サヨナラレター 宛名は心の中
傷つく度 増えて行くよ
消えないから 消しても消えないから
残る文字が 悲しみを歌うのだろう
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