雨のたずね人

雨の向こうに 灯りがともる
あなたと初めて 逢った街
濡れた体を お酒で温(ぬく)め
交わす目と目の 紅い糸
想い出しずくが そぼ降る夜は
あなた恋しい あなた恋しい 雨のたずね人

雨もいつしか 止んでるように
あなたもどこかへ 消えていた
夢のかけらか ひとりの部屋に
ぽつり残った 男傘
想い出しずくが そぼ降る夜は
あなた逢いたい あなた逢いたい 雨のたずね人

雨に打たれて 行くあてなしに
あなたがいまでも 待つような
そんな気がして 駅裏あたり
誰か呼んでる 声がする
想い出しずくが そぼ降る夜は
あなた恋しい あなた恋しい 雨のたずね人
×