深い森

何もできない僕だけど 出来ることは必ずある
あきらめないで探す意味は きっとある
躓いたり凹んだり はずれくじばかりの日々にも
ヒントはいつも隠れているはず

覚束ない足で 始まった僕の旅路は
手製の地図しかないけれど 行くのさ

深い森の中で まだ見えない光に
手探りでゆっくりでも 近づいて行けたら
限りある時間の中で いつかめぐり逢う
その時を信じてるから 荒れた道のりも歩いてゆける

絵本や童話にあるような わかりやすいハッピーエンド
そんなものはどこにもないこと わかってる
小さなころから数えたら どれだけ裏切られただろう
そのたび強くはなったけれど…

褪せてゆく世界 はがれ落ちる夢の色たち
それでも僕は“希望の旗”を振りかざす

街を飾り立てる 偽者の光に
騙されてばっかりでも 気持ちは折れずに
僕らは作られた この街の真ん中で
作りモノなんかではない 本物の光を探してる

生きてゆく以上 心に傷は絶えない
今日だって擦り傷ひとつ
それでも僕は 草をかき分け 行くのさ

命は続いて この世界は続いて
終わりを迎えるまでは あきらめることはない
僕らは作られた 情景の影に埋もれた
作りモノなんかではない 本物の光が見たい

深い森の中で きっといつかめぐり逢う
その光を信じてるから 荒れた道のりも歩いてゆく

引き返せない 深い森の中へ
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