港のほたる草

汽笛 汽笛ひと声 連絡船が
波に残して ゆく潮路
ついて ついて行きたい
ついて行けない
おんなの未練が 鴎になって
泣いてあとおう 港のほたる草

ひとり ひとりぼっちの 夕日の海よ
瞼とじれば 見えてくる
さびし さびしすぎるわ
はかなすぎます
あなたの笑顔も 昔のままに
涙あとひく 港のほたる草

風の 風の冷たさ 別れのつらさ
心二つが 遠くなる
わすれ わすれたいのに
わすれきれない
あなたと三年(さんねん) 十月(とつき)の恋に
咲いた命よ 港のほたる草
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