JAM

赤い実をつけた小さな花を 木陰の隅で見つけたよ
名前も知らぬ お前は誰を待つの それとも明日には散るのかい

上手くいかないことに苛立ち テキトーな言葉で逃げていたら
引き返せない 何処へ行く当ても無くて 不安も後悔に変わってた

君の泣き顔 忘れようとしてた
するい心を身につけて守るので精一杯

悪いトコはわかっていたのに 直す手段を探さないで
甘えてばかりいたけど 起き上がって 生まれ変わるための助走

君の笑顔を取り戻せたら
僕は君のために強くなれる気がしてるんだ

花が枯れてしまって 渇いた赤い実の種がこぼれ落ちて 始まりを誘うよ

君の笑顔を思い出したら
理由を考える余裕もなく 会いたくなっていた
君に届けよう 始まりの種を
少し時間はかかっても 届けにいくから

赤い実をつけた小さな花を 広い野原で見つけたよ
名前は知らぬ それでも好きになった
苦いからジャムにしよう
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