花火

舞い上がれ夜空に
いつまでも二人を照らして

この宿命(ほし)にうまれて君と出会って
まるで運命みたいに恋におちた
何度もキスをして
壊れるほど抱き合って
永遠を誓ったあの日

走り出す君 花火の音 子供みたいに
「この場所が 見えるよ」と嬉しそうに
でも何故だろう
今思えばあの時
空を見上げる横顔が大人に見えてた…

もうどれだけの時間を刻んだのだろう…
まぶたの裏に描かれた君の笑顔
白い浴衣の裾
泥だらけになって
無邪気に手を引いて
甘く香る君の香り
唇に残るこの温もり
何気なく過ごした日々の中に
置き去りのままの『愛の形 』

夜空に咲いた一輪の花は
今でも二人を照らしたまま…
忘れることなんか出来ないよ
思いだすいつかの夏を
君が離れてしまわぬ様に
人波に流されてしまわない様に
繋いだ手の温もりが消えてしまわない様に…

どんなに辛くても 超えられた
信じてくれる君がいたから
優しく 強く 愛されたこと
感じている 今でも…

叶わぬ願いとわかっても
夢でもいいから君に逢いたい

夜空が運ぶ風のにおい
消えても見つめてた
落ちる光を一人
追いかけてたどこまでも
いつでも夢中になって君だけを

戸惑いもせず時間はただ流れて
戸惑いながら二人は離れて
気付かぬうちに一人でいることに慣れてしまって
夏の夜空は凄く眩しくて
過ぎた季節はとてもはかなくて
思い出はいつまでも輝いて
でも思いだすとただ切なくて
例えば今時を戻せたなら
過ぎた時間を取り戻せるなら
『君がいれば何もいらない』と願った
夜空に花火が咲いてた…

この宿命(ほし)にうまれて君と出会って
まるで運命みたいに恋におちた
何度もキスをして
壊れるほど抱き合って
永遠を誓ったあの日

同じ空 もし君が 見てるなら
遠く離れていても 繋がる
伝えたい想い 抱えたままで
どこへも行けないから

伝えたい想い 抱えたままで
花火を 見上げていた
×