越前 雪の宿

竹がはじけて 雪がちる
胸が泣きます しくしくと
つらい つらいの どうすりゃいいの
思い切れずに また一夜
明かす越前 恋の宿

そっとあなたの 手を握り
熱い私の 胸におく
聞いて ください おんなの声を
死ねと言われりゃ その覚悟
できていますわ はじめから

なにも無かった 朝のよに
罪をうずめて つもる雪
あなた おねがい 呼びとめないで
二度と解かない みれん帯
しめて踏み出す 竹の径(みち)
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