箱舟

私はどこで生きている?
明日は何を見ている?
漕いで行く 漕いで行く
月明かりの下を

心に風を通して
小さいけど窓があったわ
流れていく 流れていく
真実を求め

灯台の明かり遠く
小さな星達のよう
もう迷うことなんて恐れないで

冷えた体が痛くて
海の底に一滴溶けていった
それでもまだ
漕いで行く 漕いで行く

砂の入った小瓶と共に
私の世界を詰め込んで
どこにもいかないように
優しいイルカに渡した後に

島が見えた

空を流れるオレンジ色の雲
私の想いをさらっていくような
自分だけの島 見たことのない
優しい光に包まれていた
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