ブルーベリーの頃

風に消えた日 捜しに来たんだ
想い出の草原
街のにおいがしみついた僕を憶えているかい

ああ 君の笑い声が呼んでいる
あんなにも遠く
寝ころんだ僕の両手をすり抜けた
そばかすの少女

君を裏切るつもりはなかった
故郷を捨てた日
街の魔法に酔いしれていつか忘れた約束

ああ 青いブルーベリーが実ったね
あの頃のように
待ちわびた君の涙の粒のよう
今どこにいるの

ああ 君の名前つぶやき噛みしめる
ブルーベリーの味は
遠い日の唄を恋れた唇に
たまらなくすっぱい
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