つよがりソレイユ

颯爽と歩く “デキる”素振り
背伸びした思い出 無理やり
もう部屋の隅っこに そっと置いてきたはずなのに

雑踏の間 急いでいるフリ
傷跡はいつしか 消えていく
でも 強がる私をこの季節は見逃さないから

重ねたあなたとの時間はもう何も守ってはくれない

声を聞かせてまた笑って いたずらっぽい顔で抱きしめて
一緒にいるのに恋しているって思えた 切ない気持ちもわかった
愛しているって言葉さえも あなたなら言えそうだったのに
足元の落ち葉が騒いでいる

最初の一歩で はじめましょう
あの柔らかいキスから やり直して
あぁ ふたを開けたら もう溜息が出るほど深くて

あなたの歩幅は少し私より大きいから

2人の歩くスピードが ちぐはぐなままで進んできた
気付けばあなたが届かない距離で 手を伸ばしても触れられない
誰より側にいたのに お互いつけた傷を隠していた
巻いた青いマフラー、握り締めた

かけていく薄着の子供 追いかける母親の影
かけがえのない愛情で 時には走ったりしながら
包んでいられたなら…

今はまだ強がるくらいで 自分を騙し続けるけれど
それでもいいの 次会った時には キライだよって嘘つくから
この季節の太陽は 頼りないけどそれでも輝く
そろそろ先へと進まなきゃね
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