壊想サアカス

街のはずれに在る古い小屋
今宵は無数の星が流れて
色とりどりの幟が並び
ぼくを夢の国へ誘う

ようこそ此処はねカアニバル
ちいさな道化師が戯けてるけど
ずっと消えない涙の跡が
まるですべてを物語る

少年は囁くよ
トラムポルカのリズムに乗せて
此処には此処にはもう何も無いから

レム睡眠―――。
天幕から漏れる月の光が届くまで
ショウは続く 夢の中でも
笑っているから

寄ってらっしゃい見てらっしゃい
やってきました我がサアカス団
遥か異国の猛獣使いに
片足少女の綱渡り
盲目男のブランコも
一瞬たりとも目が離せません
年の頃なら十二、三
実現不可能、摩訶不思議
道化師の奇術をご覧あれ
さあ、紳士淑女に少年少女
お代は頂戴致しません
代わりと云ってはなんですが
あなたのこゝろを頂きます…。

道化師は立ち尽くす
ぐるぐる廻るその眼球は
現実逃避の夢を見ていたんだ

レム睡眠―――。
天幕から漏れる月の光が届くまで
ショウは続く 夢の中でも
笑っているから

拍手の中彼は想ふ
いつかのノスタルジアへと
涙枯れて 夢が覚めても
踊っているから

らららららら…
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