「ただいま」と…

動き出す 電車の 窓の外
ホームに たたずむ 君を見た
どことなく 沈んだ面差しに
無性に胸が 騒いだよ
半年に 一度でも キレイだと
強く抱きしめ 言えたなら
別れることも なかったよ
悔やんでも 遅いけど…

あの頃は 男だと 粋がって
おもしろ 可笑しく 生きていた
今ならば 少しはやさしさも
言葉で上手く 言えるだろう
「ただいま」と ちょっとだけ 照れながら
早く帰って 来ればいい
別れは俺の せいにして
もう一度 この部屋に…

「ただいま」と 少しだけ 長すぎた
ひとり旅から 帰るのさ
あの日のままと 変わらない
住みなれた この部屋に…
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