Sphere「10th anniversary Live tour 2019 "A10tion!"」ライブレポート 2019/10/03
Sphere「10th anniversary Live tour 2019 "A10tion!"」ライブレポート
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1年3カ月に及ぶ充電期間を終え、今年2月から活動再開した4人の人気声優によるユニット、スフィア。
結成10周年を記念したアルバム『10s』を引っ提げての9公演に渡る全国ツアー『Sphere 10th anniversary Live tour 2019 “A10tion!”』、東京・中野サンプラザでの公演が9月15日開催された。

 

SEが流れるとともに会場がスフィアカラーの青いペンライトで埋まり、ステージセンターに可憐な白い衣装をまとった4人が登場する。
アルバム『10s』のリード曲『Music Power→!!!!』は、新しい幕開けを歌う、まさに1曲目にふさわしい曲。

『Miracle shooter』『My Sweet Words』と元気あふれる曲が続きボルテージが一気にあがる。

 

 

 

一転して高垣の情感籠ったソロで始まる『パルタージュ』、4人の歌声が極上の楽器のように優雅に奏でられる。続いて『SPOTLIGHT』と聴かせる曲が続き、感動に満ちた会場からクラッピングが起こる。

 

「いくよー!」の掛け声とともにはじまる『CITRUS*FLAG』。一斉に旗が振られ会場が一気にハイテンションに戻り、いつしかみんな踊りだしていた。

 

 

それぞれが挨拶を述べてライブが再開、4人のハーモニーではじまる『When You Feel Love?』は、確かな歌の表現力を示し聴かせてくれた。

 

 

 

 

ここでいったんステージからはけてソロコーナーに。
青いドレスを身にまとった豊崎が優しく力づけてくれる『一千年の散歩中』から、黄色のミニワンピースで元気とパワーを与えてくれる戸松の『オレンジレボリューション』と、それぞれの個性が伝わってくる曲が続く。

 

 

 

 

 

暗転したステージに流れるCAのアナウンス、その声は堀江由衣。ここから朗読劇『音雨エアライン時空の旅』がはじまる。
2011年の『Athletic Harmonies』クライマックスステージの舞台裏で、戸松がマルモリダンスを踊って亜空間に飛ばされてしまうというコント劇。

笑顔と笑いに満ちた観客は、赤い衣装に着替えての劇中曲『クライマックスホイッスル』で一気にライブの興奮に引き戻される。

 

 

 

 

ソロコーナーが再開し、寿は白のパンツ姿で『Bubblicious』を、高垣は黒のワンショルダーで『Lasting Song』と、いずれも疾走感あふれる曲を披露して会場の熱量がどんどん上がってくる。

 

 

 

 

だがここでいったんクールダウン、バンドの演奏から黒色の衣装に着替えてメンバー登場、『best friends』を全員着席してしみじみと聴き入った。
次に『Absolute Pride』『鋼のVictress』と力強い曲が続き、会場は赤一色で埋まりいつしか全員での合唱となった。

 

 

 

再びMCタイム。朗読劇の脚本を書いてくれた岩崎う大は、戸松がナレーションを務める東京03のラジオ番組でコントを書いているご縁とのこと。
さらにナレーションをやってもらった堀江由衣を、親しみを込めて五人目のスフィアと紹介する。

 

続いてルーレットで日替わり曲を選ぶコーナーとなるが、いきなり『Happy birthday to you』が流れる。明後日9月17日に28歳の誕生日を迎える寿へのサプライズだ。
花束贈呈や記念撮影などお祝いののちルーレット再開、高垣『君の空が晴れるまで』、戸松『Sticking Places』、寿『Neo Eden』とそれぞれが挙げた曲からこの日は豊崎の『キミが太陽』が選ばれる。

 

 

この曲を4人で歌うのは久しぶりということで会場全体が大いに沸き、そのテンションのままに「ここからラストスパート!東京にたくさんあるのは、すしざんまい、ここからはイカざんまい!」とアニメ『侵略!?イカ娘』の主題歌『HIGH POWERED』から『GO AHEAD!!』最後の『Future Is Now!』へと、スフィアのパワフルさを感じさせる怒涛の展開で本編が終了する

 

 

アンコールには4人の顔写真の入ったTシャツを着て登場し『Pl@net Spheres!!』を披露、途中サインボールが会場に投げ入れられる。
続いて会場限定グッズの紹介。そして10月放送開始のドラマ『劇団スフィア』やニューシングル『Sign』を告知し、最後にメンバーそれぞれから今日の感想と挨拶が述べられる。

 

 

 

高垣
「新曲が10曲もあって初めてライブで聴くという方も多かったと思うけど、こうやってライブのステージで完成されていくものだと、あらためて感じさせてもらいました。」
豊崎
「久しぶりのツアーで、充電中にスフィアのこと忘れちゃったりしてないかという不安があったけど、こんなにたくさん集まってくれてうれしかったです」
戸松
「ツアー9公演、そう10周年なのに10公演やらないんですよ、残り6公演を全力で走り抜けていきたいなと思ってます」
寿
「お祝いありがとうございます。あまりにもびっくりしすぎてお腹すいちゃった、キミが太陽を歌いながらめっちゃお腹すいたなって」


ここで戸松が「終わったらケーキあるんだって」とサプライズをばらしてしまうハプニングも。

 

 

そして最後の曲『LET・ME・DO!!』中野サンプラザ会場2000人が踊り声を上げ、この日一番の一体感を見せて全21曲を完走、充電期間で力を蓄えて、スフィアはこれから更なる壮大な物語を紡いでいくという、期待と確信に満ちたステージが終了した。

 

あいさつが終わり次々とステージをはけるメンバー、最後は寿の「ケーキ食べてきます!」という言葉で終わり、熱気と興奮に満ち溢れた約2時間半をほのぼのと〆てしまう、最後までスフィアらしいライブだった。

 

 

 

●公式サイト
●公式twitter

取材:香村郁

 

 

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